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Author:月詠静夢
最近PCが不機嫌です。こんなことかいてる間にも電源が落ちて……


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DATE: CATEGORY:生活
このまえ、携帯でブログを観ていると偶然そんな企画を出してるブログを見つけました

お題を募集して、それにのっとって小説を書いてみようという企画です

ちなみに、参加は自由だそうで

FC2の小説のやつだったような?

でまあ、お題をのぞいたのですが

楽すぎて正直つまらないものばかりです

そんな中、なかなかに面白そうだったのは

猫、朝日、決戦

普通に考えると、朝日が照らす中猫が決戦をする話になります

ですが、この場合猫はものすごく自由度が高いんです

だから、猫のバックプリントのジャンパー(アレです)でも可

こういうのは面白いんですが……

うに、寿司、職人

アウト!

カオスっていたほうが難易度は高いものの自由度も高くて面白いものがかけるんです

それに、腕も問われます

ですが、こういう完全にベクトルが固定されてるのはアウトです

いや、ひねればどうにかなりますよ?

ですが、縛りがいくら何でもの強すぎます

こういうのはダメですね

で、とりあえず

ラジオ、石鹸、梅雨

で書いてみました

ちなみに制限時間は50分

原稿用紙……14枚くらいですか

文学少女の主人公心葉君の非凡さが良くわかりますよ……

名前に関してはつっこまんでください 「はぁ……」
 梅雨の季節は憂鬱。お気に入りのアーティストの歌声も、とっても素敵な恋愛のドラマも豪華なフルーツ山盛りパフェでもこの気分はどうにも出来ない。
 テレビの天気予報によると、梅雨前線はしばらく本州の上空に居座るみたい。
 寒冷前線のほうならまだざあっと降ってやんでくれるのに、居間この辺りを覆っているのは温暖前線のほうで静かに、長い時間降り続ける。
 あー、自己紹介してなかったっけ。
 私の名前は月詠静夢。19歳の短大生でこの春に群馬の山奥から上京してきた。
 それで今は葛飾区のマンションに住んでいる。亀有公園は近くないけど。
 家族構成は両親ともに健在で、下に弟と妹が一人づつの三人姉弟。妹は高校1年生で、弟は中学1年とこの春はトリプルで進学だった。
 弟は葛飾区に住むことになったと話したらものすごくうらやましがっていた。両さんは現実にいないんだけどね。
 さて、一人語りが少し過ぎた。
 東京都内のマンションでうら若い乙女が何をやっているかというと――
 これが、ものの見事に何もやっていない。地元でも高校でも彼氏はいなかったし、もちろん今もいない。友達はいるけど、休日はみんなデートだ。まったく、なんで世間は独り身に優しくないんだ。
 そんなわけで、私はただいま完全に暇をもてあましている。これで天気がよければ布団を干したり買い物に行ったり出来るんだけど……
「暇ぁ」
 口にしても状況は変わらないことは分かってるけど。それでも退屈なのだ。こんな日に限ってレンタルDVDも借りてないし。車の免許は持っているけど、東京では車は逆に不便だし。
「うう〜」
 ごろごろ転がる。ペットでもいればいいけど、このマンションペット禁止だし。課題は全部終ってるし、予習なんて殊勝なことはやる気もないし。
 大絶賛暇をもてあまし中。こんなことだったら弟が使わなくなったPS2借りてくるんだった(3が導入されてお払い箱になったのだ)。よし、今度帰ったら借りてこよう。
 で、とりあえず暇つぶしに友達にメールなんぞを打ってみる。
”タイトル:暇ー!
 暇でしにそー(TT)”
よし、送信、と。
 そのまましばらく携帯に向かってレスを待つこと50秒。
”タイトル:Re:暇ー!
 あたしは今デートの真っ最中なの!!”
 ……
”タイトル:無題
 ふざけんなー!”
 ぽちっと。
 お、レスが早い。おくったら10秒とかからずに帰ってきた。
”タイトル:無題
 オーッホッホッホ
 悔しかったらあんたもさっさといい男引っ掛けなさい
 じゃあねー”
 ……
 ………
 ちくしょうむかつく!!
 怒りに身を任せて携帯をベッドに叩きつける。と、その瞬間音声着信の着メロがなった。
 ……ちなみに、WANDSの「錆付いたマシンガンで今を撃ち抜こう」だ。ドラゴンボールGTのやつ。
「はいもしもし」
『あ、しず姉?』
「なんだいマイブラザー」
『……なにそのノリ』
「作者があんたの名前考えるの面倒だったんだって。文句はそっちに言いなさい。制限時間付きだし」
『そういうネタは使わないでよ!!』
 弟の声がスピーカーから結構な音量で放出される。全く、近所迷惑だ。
「で、何のよう?」
『いや、だってしず姉電話に出なかったし』
「は?」
『母さんが心配してるんだけど』
「ちなみに、何時くらい?」
 嫌な予感がする。
『昨日の十時あたり』
 あー
「電池切れて放置してたわ。その時間」
『単純に電池切れだってー! うん、うん、ん、じゃあ母さんに代わるね』
「え!? ちょっといきなり!?」
『あ、しず? もう、ちゃんと電話にはでなさい!』
 いきなり説教から始まるのが母上様の悪い癖だ。
「あー、ちょっと用事があって……」
 飲みにいっていた、なんて口が裂けてもいえない。
『まったく』
「で、何のよう?」
『ああ、そうそう。この前北海道のおじさんからいくつか荷物が届いてね、その中にあんたの好きな酒のつまみがたくさんあったから送っといたわよ』
「ありがとう母さん」
 私は酒はあまり飲めない。でも、つまみの乾き物は大好物なのだ。
『ご飯はちゃんと食べてる?』
「……父さんの大学時代じゃないんだから。ちゃんと自炊してるよ」
 それからは漫画やテレビでお決まりのやり取りをした後、ちょっと近況を話して電話を切った。
「あ、ついでにPS2送ってって頼めばよかった」
 あとでメールを送っとこう。……話の分かる弟に。
「……また暇になったなぁ」
 でも洗濯物は乾かないし……
 ん?
 洗濯物?
「あれ、なにか忘れてる……」
 なんたっけ?
 えーっと、昨日は確か飲みにいって、家に帰ってきてシャワーを……
「あ、石鹸無くなったんだった……」
 買いに行かざるを得ないなぁ。さすがに、お風呂用の石鹸――というかボディーソープは。
「はぁ、めんど」
 とはいっても買わないわけにも行かない。私は渋々外出用の服に着替えて傘を持つと部屋を出た。
 雨は相変わらず静かに、しかし途切れることなく降っている。
「こんなの、小池は何で好きなんだか……」
 わりと仲のよかった地元の友人を思い出してため息をついた。あいつは雨が大好きという変人で、雨にぬれるのもあまりイヤじゃないとか抜かしやがった。雨のどこがいいんだ。髪は湿気でえらいことになるし、気を抜くと靴下まで雨水が浸入してくるし、車は水を撥ねるし。いいことなしだ。
 とにかく、さっさと買い物を済ませよう。
 私は足早に近くの薬局まで歩いた。スーパーに行ってもいいが、私が愛用しているボディーソープはこっちの方が微妙に安いのだ。
 薬局に着くといつもは化粧品を眺めるけど今日はもうさっさと帰りたかったからわき目も降らずにお目当てのボディーソープへと足を進める。
「あれ?」
 ない?
 わりと売れ筋商品だから少なくとも店頭から消えることはないと思ってたのに。
「あの、×××××は?」
 疑問に思って店員さんに聞くと――
「大変申し訳ございません、そちらの商品はただいま在庫が切れておりまして……。次回の入荷は月曜日になってしまうのですが」
「あー、すみませんありがとうございます」
 売り切れという可能性を考えてなかった私が馬鹿だった。マイナーというわけでもないのだ。当然、売り切れるということもあるだろう。
 このまま別のやつを買ってもいいけど、あのボディーソープ、香りがよくて結構気に入ってたんだよなぁ……
 それに、このまま帰るのもなんとなく癪だ。
「いくつか回って見るかな」
 そう決心し、頭の中の地図から売っていそうな店をいくつかピックアップして探すことにした。
 …
 ……
 ………
「ようやく見つかった……」
 おいてなかったり在庫切れだったりで、結局6軒目のスーパーでようやく目当てのボディーソープを手に入れることが出来た。こんなことだったら妥協しとくんだったとちょっぴり後悔する。
「まあ、でも買えたからいいか」
 結局どこにもなかった、よりはマシだ。
 さて、さっさと帰ろう――
 と、思って部屋へ足を向けると、先ほどは気づかなかった小さなリサイクルショップが目に入った。
 表に出ていたビールサーバーが珍しかったからなのかもしれない。
 色あせた目玉商品の張り紙が張ってあったのは10年近く前の冷蔵庫ということにちょっと興味を引かれたからかもしれない。
 気がついたら、私は誘蛾灯に引かれる蛾のごとくリサイクルショップに入っていた。
「うわぁ」
 そこにあったのは、骨董価値すらありそうな古い家電製品や昭和の中頃に流行った調度品だった。そんな中でショーケースにあったのは最新式のアイポッドやノートパソコンというのがなんともアンバランスだ。その隣には、三種の神器時代のじゃないかと疑うような脱水槽すらついてない洗濯機があるし。
 そんな、現代と過去が入り混じったような奇妙な空間の中でふと、古ぼけたラジオが眼に留まった。
 メッキはところどころ剥げていて、傷やへこみもあるなんともいえない文庫本ほどの大きさのおんぼろラジオだった。だけど、なんでだかそのラジオから眼が離せなかった。
「いらっしゃい」
 店の奥からは店主と思わしきおじいさんが声をかけてくる。
「えと、このラジオ……」
「ん? 珍しいお嬢さんだ。そのラジオはずいぶん古い型で今の人たちは眼もくれないんだがね」
 それはそうだろう。私だってこのラジオが目に留まったのが不思議で仕方ない。
「買うかい? この先買う人もいないだろうし、おんぼろだからただでもって行ってもいいよ」
「いいんですか?」
「別にいいよ。ここで埃を被ってるよりも使われたほうがラジオも幸せだろうしねぇ」
 おじいさんはラジオをカウンターに持っていくとプチプチビニールで丁寧に梱包して紙袋に入れてくれた。
「はい、おまちどお」
「ありがとうございます」
 私は不思議な気分で店を出て、帰りにコンビニで電池を買ってから部屋に帰った。
 梱包をはがして、改めてラジオを眺める。我ながら、なんでこんなものを引き取ったのか疑問に思えるくらいおんぼろだ。
「電池は……あ、それでも単三だ」
 買ってきた電池を入れて、スイッチを入れる。
サー
 当たり前だが、ホワイトノイズしか音はしない。
 まあ、チューナーをいじれば音は出るでしょ。
 横にあるつまみを回すと、ブツっと言う音のあとに軽快な音楽が流れだす。バンドをみると短波になっていた。どうやら、海外のラジオ番組のようだ。
 知らない言語の、知らない音楽。でもそれが不思議と心地よくて、私はその曲に聞き入っていた。 
 曲が終って知らない言語でDJが、おそらく曲についてのコメントをしゃべっているのを聞いていると、ふと小池の言葉がよみがえってきた。
『短波って言うのは一期一会なんだ。どこの国の、どこの放送局かもわかんねー番組きいてさ、で、気に入った曲があってもそれのタイトルすら分からない。だからいつも新鮮で、まあすこし寂しいんだけどな』
「いいこというじゃん、小池のやつ」
 それからボーっとラジオを聴いていると、気がついたら夕飯の時間になっていた。いつもならテレビをつけるが、今日はなんとなく、ラジオをBGMにして料理を作る。
 たぶん、チューナーはもう動かさないだろう。
 憂鬱な梅雨の日の、奇妙な出会い。
「まあ、こういうのも悪くないかな」
 私の日常を、ほんの少しだけ変えた、そんな出会いだった。
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